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FPP 風俗写真プロジェクト(Fuzoku Photo Project)は、性風俗店の広告を扱う代理店の撮影部です。主に首都圏の性風俗店からのご依頼のもと、風俗店で使用される在籍写真や動画を撮影しています。

撮影コラム

撮影の時にカメラマンへ伝えること

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「最初に」

撮影に慣れているお店もあれば、撮影をお願いするのが初めてだというお店もあります。とくに初めて撮るお店の場合は、

お店の意図と撮る側の意図に食い違いがあることがよくあります。

今回はカメラマンへの撮影の指示の仕方をまとめてみようと思います。言い換えると、撮る側のカメラマンが何を事前に知りたいか、

またカメラマンとの共有事項を書いてみます。

もちろんこれらは、カメラマンがお店に確認すべきことでもあるはずです。

 

「どんな場所か」

撮影を行う場所を教えてください。

事務所の撮影スペース、プレイルーム、ラブホテルの場合なら事前に予約は困難かもしれませんが、予定しているラブホテルを教えてください。

ホテルの場合ならホテルのウエブサイトから、ホテルの部屋の雰囲気を事前に確かめます。野外の場合なら、野外に適したレンズやカメラの予備バッテリーなど

事前に準備が必要なことがあります。

撮影する場所は綺麗で広い場所なら良いかもしれませんが、狭い場所でも結構です。むしろ制限が厳しいほどカメラマンは夢中になるものです。

狭い場所の場合は、事前にい教えてもらうと、対応できるレンズを用意できるかと思います。

 

「手で隠すか、隠さないか」

これは撮った後では、手で隠していない写真を手で隠すようにすることはできませんし、手で顔を隠している写真の手を消すことはできません。

事前に決める必要があります。口や鼻は画面に残し、顔上半分は画面の外に後ほどトリミングする場合は、なるべく画面の淵と並行に配置して撮ります。

口が画面の淵に対して大きく斜めになると、口が隠れてしまったり、鼻が出てしまう場合はあります。

また、受付所のあるホテルヘルスや、ソープランドの場合はその店頭でだけ、顔の出した写真を使用し、ウェブでは顔を隠す事があるかと思いますので、

店頭のみ顔出しする場合は、カメラマンに伝えてください。稀ですが、目を閉じながら手で鼻と口を隠してもらって撮るお店もあります。

比較的古くから営業している老舗のデリヘルに多い印象です。

 

「下着で撮るか、手ブラやトップレスは必要か」

下着で撮る場合や、手ブラ、トップレスや裸の写真が必要な場合は、カメラマンだけでなく、被写体のキャストさんにも事前にお伝えください。

これはトラブルを未然に防ぐことにも繋がります。

女性の方も、予めお店のスタッフから指示を受けていないと、下着姿や下着を外して撮るのが難しいことがあります。

 

「映る範囲。または画像の比率」

ほとんどのカメラマンの使っているカメラの画像比率は長辺3、短辺2の比率かと思います。

通常使う写真が正方形に近づくにつれて、被写体を画面に対して小さく収める必要があります。

足の先から頭の先が入るようにするには、引いて撮る必要があります。口や鼻は画面に残し、

顔上半分は画面の外に後ほどトリミングする写真も、引いて撮る方が使いやすいはずです。

ただ、距離をとりすぎて撮ると、写真から感じられる「近い距離から生まれる臨場感」が薄くなることがあります。

稀に、離れて小さく映して欲しいという希望のキャストさんもいます。近づいて撮ると大柄に見えてしまうことがあるようです。

 

「写真を縦で撮るか、横で撮るか」

風俗情報サイトでのプロフィール写真は縦(縦長)で設定されていると思います。より挑戦的なお店の場合、

横(横長)に配置しているお店もあります。正方形で配置するお店もあるかもしれません。

伝統的には肖像画は縦、風景画は横で描かれてきました。縦は人物に対して効率の良い画面の仕様が出来ますが、

横にすることで背景やその場の雰囲気をより画面に取り入れることができます。

私が知る限り、円形でトリミングするお店がありました。円形で切り取られる写真は覗き窓を連想させ、面白いと思いました。

私が知る限り多角形、またはひし形に使用するお店を見たことがないので、ユニークな使用を今後期待したいところです。

VRやメタバース等、今後の技術では画面の輪郭を持たないプロフィール画像も可能かもしれません。

 

「写真は明るい感じか、暗い感じか」

暗い写真を後で少し明るくできますし、明るい写真を少しなら暗くすることができますが、ここで問題としているのは、

暗い夜の部屋の雰囲気か、明るい日中の部屋の雰囲気なのか、です。これは事前に決めないと、後で調整できるものではありません。

窓を背景に写して、窓から入ってくる明るい光が必要な場合は昼間に写す必要があります。

 

「写真の色合いはどうか」

青みがかった写真を好むお店もあれば、暖かい色合いの写真が好きなお店もあります。写真を冷たい色合いや暖かみのある色にする必要があるなら事前にお伝えください。

夜の部屋の雰囲気で撮るなら、電球色掛かった暖かい色合いが好まれます。

少し変わったところでは、写真をマゼンタ(赤紫色)に寄せて欲しいというお店もありました。

 

「写真のボケ具合、切り抜きの有無」

背景がボケていると、人物が浮きだって見えて効果的です。背景に置かれたものに意味があり、

背景もよりくっきり見せたいこともあるかもしれません。また、人物だけを切り抜いて使う場合もあるかと思いますが、

その場合、背景も人物もくっきり写したほうが切り抜きやすいです。

背景がボケる写真は、人物の身体全部にピントが合っているとは限らずボケている体の輪郭は切り抜きにくいものです。

 

「モデルとの心理的な距離感」

これは意外と見過ごされやすい観点です。お店によってはカタログ的・図鑑的に写すのが好まれる場合もあり、

また、グッと迫った写真で、表情を捉えて欲しいお店もあるかと思います。

これはカメラマンの持っている性質に大きくかかわってくるかと思います。

内的な、心理的な距離感は写真にははっきりと表れないので、単に物理的距離が近いか、遠いかで言い換えても良いかもしれません。

 

「まとめ」

最初はお店の意図するところをなかなかカメラマンに伝わらないこともあります。ですが、撮影の回数を重ねていくことで、

より良い写真が出来てくるかと思います。写真を見てよく思うのは、撮る人(カメラマン)と撮られる人(キャスト)の間に入って、

写真の方向性を決めるスタッフさんや現場を取り持つスタッフさんによって、写真が変わるということです。

これは現場で起きる化学変化のようであり、撮影の面白いところです。

 

 

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